第2章 別の案を試す はじめて
採用中の案を残して、別案を試す
買い物メモにパンを足すか迷ったら。採用中の文章を残したまま試し、よければ取り込む流れを見ます。
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試す前の案も残しておきたい
前の章では、一つのメモの履歴を残しました。今度は「りんご」に「パン」を足すか試してみます。まだ採用するか分からないので、採用中の案はそのままにしておきたい場面です。
Gitでは、別の案を進めるための名前をつけられます(ブランチ)。ここでは採用中の名前が main、試す案の名前が experiment です。
同じファイルで、二つの案を比べる
図の左と中央はそれぞれの案の記録、右はいま開いているファイルです。フォルダーが三つできるわけではありません。切り替えると、同じファイルに見える内容が変わります。
買い物メモで別の案を試す
このブラウザー内だけで動きます。実際のファイル変更・通信・AWS利用・課金は発生しません。
買うもの:りんご
まだありません
買うもの:りんご 採用中の案を開いている
最初の章と同じメモです。りんごの案を残したまま、別の買い物案を考えます。編集はすべて記録済みとします。
1 / 5図解の全手順を文章で読む
採用中の案を見る
最初の章と同じメモです。りんごの案を残したまま、別の買い物案を考えます。編集はすべて記録済みとします。
- 採用中の案 main:買うもの:りんご
- 試している案 experiment:まだありません
- いま開いている memo.txt:買うもの:りんご 採用中の案を開いている
試すための名前をつける
採用中の案を動かさずに試すため、experimentという枝(ブランチ)を作って切り替えました。別のフォルダーを作ったわけではありません。
- 採用中の案 main:買うもの:りんご
- 試している案 experiment:買うもの:りんご
- いま開いている memo.txt:買うもの:りんご 試す案を開いている
試す案を変更して記録する
試す案だけを「りんごとパン」に変更して記録しました。採用中の案は、りんごのまま残ります。
- 採用中の案 main:買うもの:りんご
- 試している案 experiment:買うもの:りんごとパン
- いま開いている memo.txt:買うもの:りんごとパン 変更:パンを追加
採用中の案へ戻る
二つの案を比べるため、mainへ切り替えました。同じファイルの内容がりんごに戻ります。試す案の記録は失われません。
- 採用中の案 main:買うもの:りんご
- 試している案 experiment:買うもの:りんごとパン
- いま開いている memo.txt:買うもの:りんご 採用中の案を開いている
試した案を採用する
パンを追加する案でよいと判断し、変更を取り込みました(マージ)。採用中の案も「りんごとパン」になります。
- 採用中の案 main:買うもの:りんごとパン
- 試している案 experiment:買うもの:りんごとパン
- いま開いている memo.txt:買うもの:りんごとパン 採用中の案を開いている
よい案だけ取り込む
別案の変更を取り込む操作を「マージ」と呼びます。この例では、採用中の案は途中で変更していないので、そのままパンを足した記録まで進められます。
採用しないなら取り込まなくてもかまいません。試しただけで、採用中の内容が勝手に変わるわけではありません。
実際に切り替えるときは、まず手元の編集を記録するなどして整理してください。未記録の編集があると切り替えを止められたり、変更が別の案に持ち越されたりします。この図は、切り替え前に記録を済ませた場合です。
何のために分けた?
パンを足す前に別の案を作ったのは、なぜでしょうか?
答えを見る
採用中の「りんご」を変えずに試すためです。よいと判断してから取り込めるので、途中の案と採用中の案を区別できます。
次は手元の履歴を誰かと共有するへ進みます。両方の案で同じ行を変えた場合の話は、最後の任意教材に分けています。
公式資料と確認日
確認日:2026年10月31日。